ご挨拶

第17回日本精神保健・予防学会学術集会開催にあたって

このたび、平成25年11月23・24日(土・日曜日)の2日間にわたり、学術総合センター(東京都千代田区)において、第17回日本精神保健・予防学会学術集会を開催することになりました。

当事者中心のコミュニティケアを展開するとともに、市民のこころの健康を高め、精神疾患の予防を目指すことが世界の精神保健および予防精神医学の潮流となっています。しかしながら日本では、医療機関とコミュニティの間をつなぐ精神保健・予防が、システムとしても人材育成としても不十分な現状にあります。このため、「精神保健・予防とは何か」の理念が市民、当事者、専門家の間で十分共有されていません。

これらの克服のためには、まず、真の意味での精神保健、予防精神医学とは何かを定義することが第一歩です。それにもとづき、コミュニティケアを実践するためにどのような素養が専門家に求められるのかを見つめ、地域における精神保健・予防を進める際の、当事者と専門家、地域と学術の間に存在する本質的な立場の違いをどう乗り越えるかを実践しながら学ぶことが必要です。これらによって、多職種および当事者との協働による個別の支援(ひとりでできること)、さらには、社会のしくみとして精神保健・予防を実現すること(社会ができること)、の礎となるものと思います。

この理念は、精神病の早期介入に限らず、育ち育てる世代(育児)、社会に歩み出す世代(思春期)、働いて社会を支える世代(労働)、支援が助けになる世代(高齢)にわたって共通であると考えられます。
今大会の目標は、精神保健・予防の優れた理念構築や実践的取り組みを学ぶことにより、市民・当事者・家族・ケアラー・医療・保健・福祉従事者・研究者が、本質的に存在する立場の違いを知り、そのうえでそれを乗り越え、理念を共有しようとする場を提供することです。そのために、市民や当事者家族の方々や地域での保健・予防にかかわる専門家の方々に多数ご参画いただくスタイルをとりました。プログラム策定の段階から市民・当事者家族に参画いただきますのも、そうした主旨からです。

皆様の積極的なご参加と活発な意見交換をお願い申し上げます。

第17回日本精神保健・予防学会学術集会
大会長 笠井 清登
(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)



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大会事務局

東京大学医学部附属病院
精神神経科内
事務局長:荒木 剛
(東京大学大学院医学系研究科
ユースメンタルヘルス講座)