プログラム
(2013年11月12日現在の予定)
(註)本プログラムは2013年11月12日現在の予定となっております。
今後、時間帯や演題等に変更が生じ得ることをご承知おきください。
タイムスケジュール
2013年11月23日(1日目):2013年10月31日更新
2013年11月24日(2日目):2013年11月15日更新
海外特別講演
海外特別講演 (Plenary Lecture) 1 (同時通訳あり)
〔11月23日(土)於:第1会場 14:00 ~ 14:50〕
「Developing policy to enable quality of life and quality of care in dementia」
- 座長
- 粟田主一(東京都健康長寿医療センター研究所)
- 演者
- Prof. Sube Banerjee(Brighton and Sussex Medical School)
海外特別講演 (Plenary Lecture) 2 (同時通訳あり)
〔11月23日(土)於:第1会場 16:10 ~ 17:00〕
「Ten Essential Shared Capabilities for the mental health workforce」
- 座長
- 渡邉 博幸(千葉大学大学院医学研究院精神医学)
- 演者
- Prof. Mike Slade(Institute of Psychiatry, King 's College London)
海外特別講演 (Plenary Lecture) 3 (同時通訳あり)
〔11月24日(日)於:第1会場 15:30 ~ 16:20〕
「Scientific knowledge about supporting recovery」
- 座長
- 鈴木 道雄(富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学講座)
- 演者
- Prof. Mike Slade(Institute of Psychiatry, King 's College London)
海外特別講演 (Plenary Lecture) 4 (同時通訳あり)
〔11月24日(日)於:第1会場 16:20 ~ 17:10〕
「Management of depression and psychosis in dementia」
- 座長
- 堀田聰子(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
- 演者
- Prof. Sube Banerjee(Brighton and Sussex Medical School)
理念共有セミナー
理念共有セミナー1
〔11月23日(土)於:第1会場 15:10 ~ 16:00〕
「運命を変える「人の力」「人の怖さ」~母と、連続射殺犯 永山則夫との接点から思うこと」
- 座長
- 池淵 恵美(帝京大学医学部精神科学教室)
- 演者
- 夏苅 郁子(やきつべの径診療所)
理念共有セミナー2
〔11月23日(土)於:第3会場 16:10 ~ 17:00〕
「若者が若者を支えるということ~実践の現場から~」
- 座長
- 山崎 修道(東京都医学総合研究所)
市橋 香代(東京大学医学部附属病院精神神経科)
金原 明子(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻専門職学位課程)
- 演者
- 石井 綾華(特定非営利活動法人 Light Ring.)
理念共有セミナー3
〔11月24日(日)於:第1会場 13:00 ~ 13:50〕
「これからの地域精神保健 ~心を育てる関わりについて~」
- 座長
- 荒木 剛(東京大学大学院医学系研究科ユースメンタルヘルス講座)
- 演者
- 門脇 裕美子(東松島市保健福祉部子育て支援課)
理念共有セミナー4
〔11月24日(日)於:第1会場 13:50 ~ 14:40〕
「施設サービスからリカバリー中心のサービスへ」
- 座長
- 近藤 伸介(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)
- 演者
- 田尾 有樹子(巣立ち会)
理念共有セミナー5
〔11月24日(日)於:第1会場 14:40 ~ 15:30〕
「「ビッグツリー」-私は仕事も家族も決してあきらめない」
- 座長
- 笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)
- 演者
- 佐々木 常夫(株式会社東レ経営研究所)
モーニングセミナー
モーニングセミナー 1 (共催:吉富薬品株式会社)
〔11月24日(日)於:第2会場 9:30 ~ 10:30〕
「認知行動療法を用いた職域メンタルヘルス活動」
- 座長
- 鹿島 晴雄(国際医療福祉大学 保健医療学部 言語聴覚学科 教授)
- 演者
- 田中 克俊(北里大学大学院医療系研究科 産業精神保健学教室 教授
モーニングセミナー 2 (共催:Meiji Seika ファルマ株式会社)
〔11月24日(日)於:第3会場 9:30 ~ 10:30〕
「認知症と精神科医療 認知症の人が暮らしやすい社会をつくろう」
- 座長
- 三村 將(慶應義塾大学医学部精神神経科学教室)
- 演者
- 上野 秀樹(海上寮療養所、桜新町アーバンクリニック、内閣府障害者政策委員会委員 精神保健指定医)
ランチョンセミナー
ランチョンセミナー 1 (共催:大塚製薬株式会社)
〔11月23日(土)於:第2会場 12:30 ~ 13:20〕
「社会のしくみとして精神保健を実現する」
- 座長
- 久住 一郎(北海道大学大学院医学研究科神経病態学講座精神医学分野)
- 演者
- 大野 裕(国立精神・神経医療研究センター、認知行動療法センター)
ランチョンセミナー 2 (共催:大日本住友製薬株式会社)
〔11月23日(土)於:第3会場 12:30 ~ 13:30〕
- 座長
- 村井 俊哉 (京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))
「精神疾患を持つ方のリカバリーを科学する」
- 演者
- 笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)
「みんなが幸せになる皆働社会実現への提言 ~知的障害者に導かれた企業経営から~」
- 演者
- 大山 泰弘(日本理化学工業株式会社)
ランチョンセミナー 3 (共催:日本イーライリリー株式会社)
〔11月24日(日)於:第2会場 12:00 ~ 12:50〕
「統合失調症の再発予防に向けて」
- 座長
- 岩田 仲生(藤田保健衛生大学医学部精神神経科学講座 教授)
- 演者
- 中込 和幸(独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 臨床研究推進部長)
ランチョンセミナー 4 (共催:ヤンセンファーマ株式会社)
〔11月24日(日)於:第3会場 12:00 ~ 12:50〕
「統合失調症の早期治療と病態進行予防」
- 座長
- 水野 雅文(東邦大学医学部精神神経医学講座)
- 演者
- 鈴木 道雄(富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学講座)
シンポジウム
シンポジウム1
〔11月23日(土)於:第1会場 9:30 ~ 11:00〕
『精神保健・予防における倫理原則』
精神保健サービスの三本柱である「倫理原則」「科学的根拠」「経験知」のうち、「倫理原則」は最も重要です。あらゆる保健医療サービスにおいて、いくら理論上・経験上効果があったとしても、倫理を欠いた治療や支援は許されません。「何のために精神保健サービスを行うのか?」「誰のための精神保健サービスなのか?」こういった倫理原則への問いは、普段は意識しづらいものですが、サービス提供の現場に深く影響を与えています。倫理原則が明確にされず、関係するすべての人々の間で話し合われないままにサービス提供が進むと、目指す方向性の違いが後になって露呈し、完全な失敗に終わり、甚大な影響を与えることもあります。倫理原則に最終的な正解はありませんが、様々な立場の人が集まり、常にオープンに話し合い続けることが重要です。本シンポジウムを、今後様々な立場の人が、精神保健予防における「倫理原則」について話し合い続けられるためには何が必要かを提起し、これから私たちが「倫理原則」を作り続けていく契機にしたいと考えています。
- 座長
- 村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))
山崎 修道(東京都医学総合研究所)
「当時者の立場から考える 精神保健医療と研究は、本気で予防しているのか」
- 演者
- 黒川 常治
「社会的包摂:生活困窮者の調査から」
- 演者
- 岡村 毅(東京都健康長寿医療センター研究所、東京大学大学院医学系研究科)
「何のため、誰のための精神保健医療サービスなのか? 支援者の立場からみた「当事者中心」」
- 演者
- 山崎 修道(東京都医学総合研究所)
「精神科医療実践における多元主義」
- 演者
- 村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))
シンポジウム2
〔11月23日(土)於:第2会場 9:30 ~ 11:00〕
『精神保健・予防における科学的根拠』
わが国における労働者のメンタルヘルス不調者は増加の傾向にあり,労働者の健康の保持・増進,事業場における安全・生産性の確保の観点から,その未然防止(第一次予防)は労働者・使用者双方にとって,優先順位の高い課題となっている。しかしながら,労働者のメンタルヘルス不調の第一次予防として科学的有効性が確認されている労働者個人向けストレス対策,管理監督者の教育研修,職場環境等の評価と改善は,なお全事業場の一部でしか実施されていない。
本シンポジウムでは,科学的根拠に基づいたメンタルヘルス不調の第一次予防対策の現状と今後の課題について,企業のメンタルヘルス担当者を交えて議論し,わが国の事業場に第一次予防対策を普及・浸透させるための方策について考えたい。
- 座長
- 島津 明人(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)
「管理監督者の教育」
- 演者
- 堤 明純(北里大学医学部公衆衛生学)
「職場というコミュニティにおける科学的根拠に基づく精神保健・予防 職場環境改善を通じたメンタルヘルス不調の第一次予防対策の現状と課題」
- 演者
- 吉川 徹(公益財団法人 労働科学研究所)
「企業人の立場から」(職場のメンタルヘルスの取組みと課題について)
- 演者
- 池亀 肇(株式会社日立システムズ安全衛生管理センタ)
「個人向けストレスマネジメント教育」
- 演者
- 島津 明人(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)
シンポジウム3
〔11月23日(土)於:第3会場 9:30 ~ 11:00〕
『精神保健・予防における経験知』
各国における精神保健への取り組みや様々なエビデンスから、大規模な精神科病院を中心とする精神保健サービスは失敗に終わり、新しい解決策として、病院とコミュニティでのケアを組み合わせた「バランスのとれたケア」が提唱され、先進諸外国において実践されてきている。一方、我が国においては、精神科病院中心の仕組みが存続され、人材や財源の病院からコミュニティヘの移行は、遅々として進んでいないのが現状である。本シンポジウムでは、そのような中、それぞれの立場で、コミュニティベースの精神保健サービスを実践してきたシンポジストに、貴重な経験知をご講演いただき、今後、日本において「バランスのとれたケア」を確立していく上での重要なポイントや課題を共有する場に出来ればと考えている。
- 座長
- 中根 秀之(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学)
井上 秀之(医療法人睦み会 城西病院)
「ふつうの場所でふつうの暮らしを」
- 演者
- 田島 良昭(社会福祉法人 南高愛隣会)
「アウトリーチという両刃の剣 ~ACT-Kの経験から」
- 演者
- 高木 俊介(たかぎクリニック)
「『チーム』で行う退院支援・地域定着」
- 演者
- 渡邉 博幸(千葉大学大学院医学研究院精神医学)
「アウトリーチ推進モデル事業を用いた地域移行の試み」
- 演者
- 水本 多恵(医療法人睦み会 城西病院)
シンポジウム4
〔11月23日(土)於:第1会場 11:00 ~ 12:30〕
『生活と人生を支える脳』
人は、対人関係を結び社会(リアルワールド・コミュニティ)のなかで主体として生活していきます。生活のなかの行動をを支えているのは脳です。そうした生活の積み重ねである人生において、人はアスピレーションを抱きそれに向けて自己実現・自己発展を図っていきます。それらを支えているのも脳です。そうした自己発展を促進しまた破綻を支援することがリカバリーと言えます。いっぽうでそうした生活と人生の経験を通じて、脳は発達・成熟していきます。このように、精神医学・保健・福祉が対象・目標とする、個人の生活・人生の支援やこころの健康社会の構築を考える枠組みのなかに、脳を的確に位置づけることが重要であるとの認識から、本シンポジウムを企画いたしました。
- 座長
- 鈴木 道雄(富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学講座)
福田 正人(群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学)
「臺式簡易客観的精神指標(UBOM)と抑うつの客観評価」
- 演者
- 後藤大介、吉田久美、藤本聡、矢部博興、丹羽真一(福島県立医科大学)
「生活と人生を支える脳機能-NIRSによるリアルワールド脳機能画像」
- 演者
- 福田 正人(群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学)
「生活と人生をささえる脳構造の研究:MRI」
- 演者
- 鈴木 道雄(富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学講座)
高橋 努(富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学)
「高齢者の生活と人生をささえる認知・行動評価」
- 演者
- 仲秋 秀太郎(慶應義塾大学医学部精神神経科学教室)
シンポジウム5
〔11月23日(土)於:第2会場 11:00 ~ 12:30〕
『価値にもとづくアプローチによる個別支援』
我々専門家は敬意と熱意をもって患者に接することを前提であり、その上で最低限の支援技術を身につけ、専門家自身が多職種の中で協働しながら個別の関係性と回復に目を向けた支援をマネージメントできる必要があります。そうした背景の中で個人の価値に重心を移したVBP(value based psychiatry)が言われるようなっています。本人の望んでいる人生を支援するために、どんな困難があり、どのような支援が可能なのでしょうか。本シンポジウムでは、本人の希望をかなえるために日々現場で様々な困難と向き合っておられるエキスパートの方々にシンポジストとしてご登壇いただき、当事者と協働するための姿勢や具体的な支援を知ることをねらいとしています。さらに日々の支援にひと工夫するために、専門家だけでなく参加している皆様からのご意見をもとに実際的な議論が出来ればと思います。
- 座長
- 伊勢田 堯(代々木病院精神科)
古川 俊一(東京警察病院 神経科)
「価値にもとづく個別支援-就学」
- 演者
- 石橋 綾(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部)
「キャリア形成とリカバリー:地域に根ざした多様な働き方を考える」
- 演者
- 高橋 由佳(特定非営利活動法人 Switch)
「早期支援サービスにおける価値にもとづく個別支援-家族」
- 演者
- 石倉 習子(東京都立松沢病院社会復帰支援室)
「統合失調症の人の恋愛・結婚を支援する」
- 演者
- 池淵 恵美(帝京大学医学部精神科学教室)
シンポジウム6
〔11月23日(土)於:第3会場 11:00 ~ 12:30〕
『コミュニティにおける生活と人生の支援』
コミュニティにおける精神保健・医療・福祉は、人間の人生に沿って、生活を支えていく営みです。本シンポジウムでは、育ち育てる世代(育児)、社会に歩み出す世代(若者)、働いて社会を支える世代(労働)、支援が助けになる世代(高齢)にわたって、生活を支え、リカバリーを支援するモデルとなる実践を紹介いたします。
- 座長
- 市橋 香代(東京大学医学部附属病院精神神経科)
宮本 有紀(東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野)
「育ち育てる世代(育児)」
- 演者
- 菊地 紗耶(東北大学病院精神科)
「精神の病気や障害がある人達に対する地域生活支援活動の変化 相談支援事業を通して」
- 演者
- 上野 容子(東京家政大学)
「企業における精神障害者雇用における今後」
- 演者
- 田代 奈保美
「支援が助けになる世代(高齢):認知症の在宅支援」
- 演者
- 高野 洋輔(こころのホームクリニック世田谷)
シンポジウム7
〔11月23日(土)於:第2会場 16:10 ~ 17:40〕
『精神保健がコミュニティに溶け込むまちづくり』
精神医療には、病院を中心にした医療だけではなく、地域と連携した精神保健、予防のためのコミュニティケアが求められるようになっています。本シンポジウムは、障害の有無に関わらず、誰もが自分の人生に価値を感じながらコミュニティで生活を送ることが保証される、精神保健(メンタルヘルスケア)がコミュニティに溶け込んだまちづくりを実現していく方策について、現場での経験をもとにしながら考えることを目的としています。
- 座長
- 大野 裕(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター)
中野 彰夫(有限会社カンファー)
「コミュニティ精神保健と地域活性化~愛媛県愛南町の実践より」
- 演者
- 長野 敏宏(NPO法人ハートinハートなんぐん市場/御荘病院)
「人の多様性という視点からのコミュニティデザイン」
- 演者
- 田村 太郎(一般財団法人ダイバーシティ研究所)
「区民・専門家・行政の連携によるまちづくり:世田谷モデル」
- 演者
- 後藤 敏朗(世田谷区健康推進課)
「平時・災害時の個人・地域支援から生まれた東松島モデル」
- 演者
- 門脇 裕美子(東松島市保健福祉部子育て支援課)
シンポジウム8
〔11月24日(日)於:第1会場 10:30 ~ 12:00〕
『学校というコミュニティに必要な精神保健リテラシーとは』
精神疾患の多くは思春期に発症し、学校生活と密接に関係する。生徒がなにかしらの不調を感じたときに最初に相談したり、なにかしらの変調に気づくのは、家族、教員、友人である。生徒自身、または友人の不調に早く気づき、相談に乗り、必要であれば適切な対応が出来る保護者につなぎ、その後も気遣うことの出来る関係が継続できる知識の提供と学校環境作りが、学校というコミュニティに必要な精神保健リテラシーと考える。しかし、日本では学校現場で精神保健を教える機会がまだ少ないため、専門家に依頼される。精神保健の専門家が少ない日本では、精神科医療関係者がこれを担うことになる。そのため、どうしても精神科医療の視点から物事が伝えられがちとなり、学校というコミュニティを活用した精神保健活動を展開しづらくなる。本シンポジウムでは、提供する側、される側の視点から、学校というコミュニティに必要な精神保健リテラシーの要素を議論していきたい。
- 座長
- 大島 紀人(東京大学学生相談ネットワーク本部(保健センター精神科))
小池 進介(東京大学学生相談ネットワーク本部精神保健支援室)
「大学生の支援とメンタルヘルス教育の実際」
- 演者
- 大島 紀人(東京大学学生相談ネットワーク本部(保健センター精神科))
「学校というコミュニティに必要な精神保健リテラシーと支援」
- 演者
- 小池 進介(東京大学学生相談ネットワーク本部精神保健支援室)
「娘の精神疾患が私に教えてくれたこと ~家族の立場から~」
- 演者
- 島本 禎子(杉並家族会)
「学校にフィットする早期支援の在り方 ~教育の立場から~」
- 演者
- 佐々木 千幸(四日市市立桜小学校)
「学校精神保健授業 ~生徒と学ぶ、生徒に学ぶ~」
- 演者
- 栗田 弘二(三重県立こころの医療センター)
シンポジウム9
〔11月24日(日)於:第2会場 10:30 ~ 12:00〕
『精神保健・予防のためのコホート・パネル研究:わが国における現状と課題』
精神保健における予防対策を立案するためには、精神保健に関連する要因を明らかにし、これに介入してゆくことが重要になる。そのためには、介入研究とならんで、コホー研究やパネル調査などの縦断的研究が必要である。しかし精神保健に焦点をあてたコホート・パネル研究は国内では数少なく、その実施や成果の施策への還元についても経験の蓄積が少ない。本シンポジウムでは、地域成人住民パネル調査であるJ-SHINE研究(橋本、演者敬称略、以下同様)、労働者コホートであるJ-HOPE研究(堤)、地域思春期コホートであるTokyo TEENコホート(安藤)、中高年者における日米共同パネル調査であるMIDUS/MIDJA研究(唐澤)の4つの研究について、演者からその目的、方法、主要な成果、実施上の課題と解決策について紹介をいただく。参加者との意見交換を通じて、わが国における精神保健・予防のためのコホート・パネル研究の重要性を理解し、その進展のための方策を探る。本シンポジウムは、文部科学省新学術領域「現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合」および同「精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学」の協力によって企画された。
- 座長
- 川上 憲人(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻精神保健学分野)
安藤 俊太郎(東京都医学総合研究所)
「まちと家族の健康調査;設計概念と実施運用上の課題」
- 演者
- 橋本 英樹(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻精神保健学分野)
「パネルコホートを用いた労働者の精神障害に関するリスクファクターの解明」
- 演者
- 堤 明純(北里大学医学部公衆衛生学)
「コホート研究デザインのメリットと課題:MIDJA/MIDUの日米比較研究からの視点 Merits and Challenges of Longitudinal Designs: Perspectives from MIDJA/MIDUS Cross-Cultural Study」
- 演者
- 唐澤 真弓(東京女子大学現代教養学部)
「地域思春期コホート Tokyo TEEN Cohort の立ち上げ」
- 演者
- 安藤 俊太郎(東京都医学総合研究所)
シンポジウム10
〔11月24日(日)於:第3会場 10:30 ~ 12:00〕
『「苦しいときに人は助け合う」行動を科学する』
今大会のシンポジウムの構成は、1~3で精神保健・予防における基本原則(倫理原則・科学的根拠・経験知)を扱い、4~6では個人レベルの支援(脳・生活・人生)、7~9では集団・地域レベル(学校・職場・コミュニティ)での支援をテーマにしました。本シンポジウムはそれらの総括として、今日のようにこころの不調の激増する社会において私たちがこころの健康社会を目指そうとしていることの本質的な意味を考えたいと思います。さまざまな立場のシンポジストの活動から、人間が苦しんでいる他者に共感し、助けようとする行動特性を本来的に持っており、自己と他者のリカバリーを目指すのだ、という社会的包摂の基本理念が抽出されるものと思います。
- 座長
- 堀江 紀一(一般社団法人 日本ケアラー連盟)
福田 正人(群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学)
「NPO事業者の立場から」
- 演者
- 石井 綾華(特定非営利活動法人 Light Ring.)
「青梅精神障害者ピアサポートグループ「ぶ~け」の紹介と私たちが大切にしていること」
- 演者
- 澤田 優美子(青梅精神障害者ピアサポートグループ「ぶ~け」)
「ケアラー養成:精神保健のコミュニティデザインを実践するケアラー市民の立場から」
- 演者
- 堀江 紀一(一般社団法人 日本ケアラー連盟)
「精神保健・予防を科学する専門家の立場から」
- 演者
- 笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)
(註)本プログラムは2013年11月12日現在の予定となっております。
今後、時間帯や演題等に変更が生じ得ることをご承知おきください。